星屑の記憶


CAUTION !注意! CAUTION

ここには、私が作成したナイトウィザード用のシナリオが、簡単なプレイレポートと一緒にあげられています。
もし、あなたがプレイヤーである場合、ここから先を読む場合は先にGMに相談してください。
参照ページが書かれている場合 NW はナイトウィザードのルールブックを、CL はクールメカニクスを指します。


セッション開始1時間前になってもシナリオが思いつかず、とっさにCLを読みながらでっちあげたシナリオです。
それなりにガンダムに造詣の深いプレイヤーばかりだったので、結構ウケました。

ポイントは2号機=サイサリスと思わせておいて、実はALICEシステム搭載のスペリオルだったりする所(笑)


シナリオスペック


推奨PC人数:3〜4人
推奨PCレベル:3レベル以上
推定シナリオ時間:3〜4時間

※PCレベルは出す敵を変更すれば多少は対応できます。
私は5レベルPC4人でプレイしました。

ストーリー


月にあるアンブラ社とオクタヘドロン社の共同研究所。
そこで新たな新型箒が産声を上げようとしていた。
天使のような白き、巨大な翼を広げるソレの名前は…ANGEL−SEED。
そして…もう1機。
ANGEL−SEEDとは対照的な、黒い箒…FALLEN−ANGEL。
エミュレイターによって都市規模で占領された場合などを想定して作られたその箒には、大型魔導気化爆弾…マジカルボムが装備されていた…。

PC作成


コンストラクション、あるいはサンプルキャラクターを成長させた物を使用する。
クラス、ワークスに制限はないが、強化人間や陰陽師がいた方が、シナリオがスムーズに進むだろう。
ワークスやコネクションに真行寺家やアンブラ社などがあると良いが、無い場合はシナリオコネクションとして与える

シナリオコネクション(例)


PC@ アンブラ社(またはオクタヘドロン社)
いつものように、0-Phoneにメールが入る。
差出人はアンブラ社の代理人“S”。
依頼内容は…月への物資輸送と新型箒のテスト。月まで行くのは正直疲れるが…新型箒のテストは少しだけ、楽しみだ。

推奨サンプルキャラクター:強化人間

PCA 真行寺家
貴方に真行寺家からのお呼び出しがかかった。
アンブラ社の依頼で、新型箒に必要なパーツを真行寺家からいくつか貸与することになった。
これは極めて異例のことであるが、お互いのトップはこれを機に友好的な関係を続けていきたいと考えている。
貴方に与えられた使命はそのパーツを月まで輸送、そして新型箒の性能をこの目で見てくること…。

推奨サンプルキャラクター:陰陽師

PCB ???(真行寺家+アンブラ社)
貴方に依頼のメールが入った。
噂されていたアンブラ社の新型箒の完成が間近らしい。
これにはオクタヘドロン社をはじめ、ダンガルド魔術学校のマーリン、真行寺家など様々な団体、人物が協力している。
当然、それを快く思わない輩も少なくない。
依頼は最終工程に必要なパーツ輸送の護衛、及び新型箒テスト中の監視だ。

推奨サンプルキャラクター:忍者、魔剣使いなど

PCC マーリン
校長室に入ると、マーリンはいつもの笑みを浮かべて貴方を出迎えた。
マーリンが作成した物品をアンブラ社に急いで納品しなければならないが、本人は多忙で行けそうに無いので、代わりに行ってくれないか、という申し出だ。
場所が月というのは少々遠いが、新型箒を見れる上、課外の単位になるなら、と二つ返事でOKした。
そして、OKしてから後悔した…まさか納品するのがマジカルボムだとは思ってなかった…

推奨サンプルキャラクター:魔術師


オープニング


各PCに、依頼を振って月に向かうことを告げてください。

いきなり月に集合させるのもなんですから、一度地上の支社に集合させた方が良いでしょう。
この時、箒や飛行手段をもたないPCには、箒が貸与されます。

全員が支社に集合し、自己紹介などを行った後、月へ向けて飛び立つシーンでオープニングは終了です。

リサーチ


リサーチと言うほど調べることはありません。

まず、月へ向かって飛行している道中のシーンです。
戦闘に不慣れなプレイヤーがいる場合は、この間に簡単な戦闘をすると良いでしょう。
その場合、場所は空中ですので、箒から降りることはできませんので注意しましょう。
トリニティ社の刺客として、飛行可能なクリ-チャーが数匹襲ってきます。

無事月に着いたら、まず運んできた物資を引き渡します。
その後、最終組立工程の終了まで時間があるので、研究所内を見学する許可がもらえます。
見学していると、「星を継ぐ者」で登場した“シルバースター”や、“ストロングホールド”などを見ることができます。
そして、奥に行くと組み立て中の2機の巨大な箒、“ANGEL−SEED”と“FALLEN−ANGEL”が見えます。
黒い“FALLEN−ANGEL”には、両肩の巨大なコンテナに、PCCが運んできたマジカルボムが今まさに装填されているところです。

そして、しばらくすると1号機“ANGEL−SEED”の組み立てが終了したので、臨界試験等を行うと研究所員が告げてきます。
“FALLEN−ANGEL”は、サポートAIの起動にまだしばらくの時間がかかります。
PC@や、他PCが望むならば“ANGEL−SEED”に乗ってテストに参加することができます。
適当なクリーチャーと模擬戦したり、「全力移動で20Sq進むのに何ターンかかるか」テストを行ったりしてください。

テスト中、テストに参加せず、組立工場に残っているPCに知覚力チェックをさせてください。
この時、テストを見ているPCの目標値は20、研究所内を見ているPCの目標値は16です。
特に「“FALLEN−ANGEL”を見ている」と宣言したPCは12でOKです。

成功すれば、“FALLEN−ANGEL”の搭乗席付近に人影が見えます。
彼は他の研究所員と同じ白衣を羽織っていますが、その下には明らかに他と異なるパイロットスーツのような物を着ています。
PCのうち、誰かが声をかけようとするならば、その人物はそのPCに1発、銃を撃ってそのまま“FALLEN−ANGEL”で逃走します。
誰も声をかけないならば、研究所員が声をかけ、同様に銃を撃ってそのまま“FALLEN−ANGEL”で逃走します。

ここで、おなじみの台詞を言ってクライマックスに移行してください。

「この新型“箒”とマジカルボムは頂いて行く!!!」


クライマックス


A
A @

 “FALLEN−ANGEL”を奪った加藤 孔鈴(カトウ クレイ)の登場位置です。

@ PC@がテストに参加しているなら、この位置にいます。

A 研究所内にいたPCが出現可能な位置です。

 2ラウンド目の最初に登場する増援の出現位置です。
増援はPCの戦力を見て、適当なクリーチャーをあててください。

加藤 孔鈴(かとう くれい)

「この新型“箒”とマジカルボムは頂いていく!!!」
「この箒で、ウィザードを受け入れぬ連中に粛清を!!!!」

加藤本人のクラスは“忍者”ですが、“FALLEN−ANGEL”に搭載されているサポートAI、“Iris Ver7.32”により、“強化人間”の特殊能力も使用可能です。基本的に攻撃は分身で避け、自分を巻き込んでコンテナミサイル(CL参照)をばらまいてきます。HPが重傷状態になると“Iris Ver7.32”が強制的に脱出装置と自爆装置(CL参照)を発動させます。その後、加藤は忍者の特殊能力のみで戦いを挑んできます(箒のペナルティがない分、ヘタするとこっちの方が強い(笑))。

「ソロモンの悪夢」を参考に、ノリノリで演じてください。
研究所内にはストロングホールドやウィッチブレード・プレミアムもあります。もちろん、ANGEL−SEEDも。PC@や他のPCがそれらに乗って出撃したい、と宣言したなら、ぜひ許可してあげましょう。

エンディング


@ “FALLEN−ANGEL”に乗ったまま、加藤に敗れた

加藤はそのまま大気圏まで行き、マジカルボムを眼下の都市に向けて投下します。

A “FALLEN−ANGEL”は壊したが、加藤に敗れた

加藤は脱出し、再起を図ります。
 PCが生きているならば、このままキャンペーンのボスとして使うのもアリでしょう。

B “FALLEN−ANGEL”も加藤も倒した。

加藤はそのまま“FALLEN−ANGEL”の爆発に巻き込まれ、死亡します。
“ANGELーSEED”が残っていれば、GMが許可するならばPC@はそのままテストパイロットを続けることができます。
その場合、必ず「ステッカー:スポンサー」(CL参照)が貼られます。
アンブラ社から、今回の件に関して報酬が支払われます。
GMが許可するならば報酬の代わりに箒を与えても良いでしょう。

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